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平成29年1月FP3級試験総評

学科

 学科は、難化傾向にあるようで、今回も8割を取るのは結構難しかったと思います。
 以下に挙げた10問は、難しい問題だと思います。ただ、他の50問のうち7割に当たる35点を取れば、ここからは1問正解するだけで6割に到達するので、やはり、基礎が大事という事ですね。

<難問>
(5) クレジットカードの問題は、かなり難しい問題でした。120日というのが長すぎると感じれば正解することができましたが、正解を求めるのは酷です。
(7) 保険料納付の猶予期間の問題は、2級レベルです。3級の試験でここまで押さえておく必要はないでしょう。
(13) 為替手数料の問題は、もし、金融機関ごとに手数料が横並びであれば、それはカルテルと言われても仕方がないものです。論点が初見だったとしても、そこにおかしいと感づけば、チャンスがあったかもしれません。
(19) 扶養控除の問題は、63万円の控除が受けられるのが特定扶養親族のみであるということが分かっていれば解けました。ただ、同居老親の扶養控除額は、2級レベルです。
(25) 日陰規制の問題は宅建の頻出論点ですが、FPの試験においては、1級、CFP®レベルの問題です。
(38) 家族傷害保険の問題は、だいぶ前の過去問で同じ問題が出た記憶があります。「家族の中にリスクが高い人がいたとしても、保険料は記名被保険者のリスクをもとに計算される」というのは、一般的な感覚では違和感を覚えるものです。この問題を初めて見た方にとっては、かなり難しい問題でした。
(41) 最近の過去問の傾向では、デリバティブの問題は、オプション取引のコールとプット程度を押さえておけばいいと思っていましたが、ブルベアファンドが問われました。 上昇と下降のいずれかがブルで何かがベアだと勘づけば、選択肢2と3の片方が正解ということはないので選択肢1が正解であると導くことができたかもしれません。
(50) 準確定申告は、3級レベルでここまで抑えるのは大変な論点です。
(54) 居住用財産を売却したときの軽減税率の特例は、2級では頻出論点ですが、3級ではカバーするのが大変なレベルだと思います。
(55) 不動産取得税の問題は、過去問ベースでは、相続により不動産を取得した場合にはかからないという論点が大切だったので、税率まで正解できる人は限られると思います。

実技

 実技は例年並みか、例年よりやや易化しました。過去問をしっかり勉強していれば、悩むのは、2~4問くらいだったかもしれません。

<難問>
(4) ジュニアNISAは少し難しかったですが、選択肢1と3が間違っているということに確信が持てれば、消去法で正解できる問題でした。
(12) 選択肢2が新しいタイプのひっかけです。確かに地震保険は火災保険の保険金額の50%までかけることができますが、建物については5,000万円までしかかけることができません。
選択肢3は多少難しいですが、選択肢1と2が間違っているという事がわかれば、消去法で正解を導くことができます
(13) 減価償却の問題は、建物の減価償却費の計算は定額法によることしか認められないという論点が分かっていれば、正解することができます。ただ、多くの受験生にとっては、選択肢1と2のどちらかで運否天賦という問題だったでしょう。
(14) 医療費控除の問題は、3つの選択肢のうちどれか2つが分かれば正解を導くことができます。全部わからなくても2つは分かって正解していただきたい論点です。

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